The Midnight Sky, Netflix, 2020年
破局的な核戦争後、南極に一人残った科学者Augustine Lofthouse(George Clooney)が主人公。彼は重病を抱えて、血液透析(hemodialysis:HD)をして過ごしている。研究一筋の彼には別れた女性との間に娘がいた。南極の基地に一人残されて暫くして、彼は少女を見つける。少女はしゃべらず、絵を描いて自分はアイリスだと名乗った。やがて汚染は進行し、基地の外も安全とは言えなくなったころ、地球への帰還を目指している宇宙船(the interplanetary craft Aether)があった。木星の惑星(K-23)の一つを探査して、居住可能性を確認して帰還の途次にあった。しかし地球はすで汚染されており、帰還は自殺行為だった。帰還を阻止すべく老科学者は少女を連れて、より性能の良い通信施設を目指して基地を困難な旅に出発するのであった。
私はこの映画をとても気に入ったのだが、映画評を見ると平均値は低くなっている。派手なアクション、爆発、カーチェイスなどを期待する人にとっては、物足らないのだろう。また確かに帰還できないことについてのAetherの側に葛藤がないことなどendingには私も少し不満がある。原作はLily Brooks=Dalton(1987-)が 2016年に発表した小説Good Morning, Midnightである。映画のあらすじは、Wikipediaのものを掲載しておく(The Midnight Sky, Wikipedia)ので参照されたい。