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統合失調症 schizophrenia


schizophrenia 統合失調症 スキッツオフレニア 大きなストレスなどをきっかけに神経伝達物質のバランスが崩れ、幻覚(hallucination)妄想(delusion)に至るもの。そのほか、とても活発な陽性状態と、反対に引きこもる陰性状態を繰り返すこともある。幻覚や妄想はドーパミンの過剰分泌が原因だとされ、この分泌を抑える薬が処方される。一旦改善しても再発しやすいとされるが、他方で薬でコントロールすることも可能だとされる。
 統合失調症であった米国の数学者ジョン・ナッシュ(John Forbes Nash)の半生を描いた2001年の米国映画「A beautiflul mind」は、統合失調症の理解に役立つとして評価が高い。またナッシュ自身の生涯も参考になる。彼は生涯の中で何回も、統合失調症の重い症状に陥ったが、周囲の理解と暖かな環境によって、大学で教壇に立つまでに回復した。
 なお、ドーパミンの分泌異常が原因である点において、双極性障害bipolar disorderと呼ばれるものと、統合失調症には重なる点がある。双極性障害とはドーパミンの分泌が安定しないことで、躁状態と鬱状態とが繰り返し現れるもの。統合失調症は、ドーパミンが溢れて幻覚や妄想に至ったもの、とここでは整理しておく。いずれも薬でコントロールすることが一般的である。よく考えてみると、躁鬱のサイクルは、私たちも小さな波としては経験している。原因が本人がコントロールできない、体内でのホルモン分泌異常であることを理解し、その失調に悩む人たちを特別視しないことが、必要なのではないか。

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