Stationary State 定常状態

Stationary State by J.S.Mill from Principles of Political Economy Book Ⅳ Chapter Ⅵ (1848)
John Stuart Mill, Of the Stationary State from Principles of Political Economy, 1848

Herman E.Daly, Beyond Growth: The Economics of Sustainable Development, 1996

Critchley,P., The Stationary State of John Stuart Mill, 2004 e-book

植田和弘 豊かさとJSミルの定常状態 農林金融2005/05 20-262~21-263
      ミルは利潤率が低下して人的資本物的資本が一定の状態に至るとしたが 
  しかしその状態は人間の心の進歩向上の停止は意味しないとした
樫本直樹 持続可能な社会についての一考察 J.S.ミル「経済学原理」における「停止常態」の議論を手掛かりとして メタフュシカ 40    2009    79-89

Peter Victor, Herman Daly and the Steady State Economy, 2009

前原直子 J.S.ミルの利潤率低下論と「停止状態」論 季刊経済理論 47(3)  2010/10 79-90

前原正美 K.マルクス「資本論」における歴史法則と資本主義社会に行方:J.S.ミルの2つの「停止状態」論との関連で 中央大学経済研究所年報 43  2012  323-347

Rich Howarth, Economic Growth and the Stationary State, Center for Humans and Nature, 2012/07/12

Gareth Gale, Critiques of Growth in Classical Political Economy: Mill's Stationary State and a Marxian Response, Published Online 10 Sep. 2012 

原田雄太郎 田中俊次 再生エネルギー社会への転換の意義と地域自給に関わる一考察 J.S. MillとH.E.Dalyの所論を手がかりにして 東京農大農学集報 58(3)  2013 149-158

ハーマン・デイリー「定常経済について語る」世界889 2014/08より転載(幸せ経済社会研究所)

松下和夫 変革の思想としての持続可能な発展 現代の理論4号 2015/03

早川行雄 定常状態経済と社会の再封建化 一橋大学フェアレイバー研究教育センター No.1852  2015/11/25  46-58

原田雄太郎 持続可能な社会への転換に関する研究 2015

広井良典 希望としての定常型社会 DIO(連合総研)2016/01  6-9

大森正之 経済学における定常状態と持続可能性 Symbolic Housing no.48 2017 07-14

根井雅弘 英語原典で読む経済学史 ジョン・スチュアート・ミル webフランス 2018/04/20  白水社

安井俊一 J.S.ミルの社会主義論とマルクス 三田学会雑誌 112-1 2019/04  3-14

Yue Xiao, John Stuart Mill and China: Peeking behind China's stationary state, CHOPE(Duke Univ.) Working Paper No.2019-21 

Yue Xiao, John Stuart Mill on China's Stationary State, History of Political Economy, Oct. 2021, 53(5) , 833-856 
    ミルは「原理」のほかに「自由論」で中国の定常状態について論じている。中国では「独裁主義despotism」により蓄積は抑制されて定常状態が生じている。ミルには「原理」において定常状態を望ましいものと捉える観点とともに、30年以上にわたる東インド会社勤務の経験から、中国の定常状態について論じるもう一つの観点が存在する。

Stationary State in Encyclopedia com
 ミルは定常状態が望ましいものでありうることを初めて提起した。マルクスにとって資本主義は成長せねばならないもので改革されえないものであったが、ミルは「経済学原理」において、生産の方法は変化できないことを確言したが、生産の分配は社会の法や慣習に従うものだとした。また利潤の低下の結果としての定常状態を陰鬱な状態ではなく、経済進歩の完美な結果と考えた。またミルは、社会は定常状態を選択できると考えた。そこで人々(労働者階級)が自発的に人口を抑える結果、賃金の低下はなくなる。そしてさらなる成長の必要もなくなる。定常状態は人の進歩の停止を意味しないとしたことで、ミルは量的成長と質的成長とを区別したといえる。 

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