Major Writings of Yukio Tanie

谷江幸雄 たにえ ゆきお 氏の著述 1948年生まれ。横浜国立大学を卒業後、慶應義塾大学大学院。1978年に所定の単位を履修して退学。岐阜経済大学(その後、岐阜協立大学に改称)に勤め、学長も務めた。2017年退職。退職時の著述目録。社会主義経済論を専攻し、ロシアと東ドイツなど東欧の過去と現状を長年調査研究し、社会主義は神話に過ぎなかったとした。

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CiNiiで谷江幸雄

絶滅 Extinction

 Extinction 2018年

主人公は技術者だが、自分や家族が襲われる悪夢にとりつかれてる。奥さんは主人公より出世しているようだが、主人公の精神状態を気にしている。二人には女の子が二人いる。奥さんの誕生パーティーの夜、突然、空には無数の飛行物体が現われ、街の破壊と殺戮が始まる。主人公の家族は逃避行を始めるが、その途中で奥さんが負傷する。そして、思いもかけないことが明らかになってゆく。



extinction は絶滅、消滅といった意味。この映画はもともとコロンビア映画が劇場公開を目指して制作。しかしNetflixがそれを購入して配信した(Extinction Wikipedia)。人工知能と人類との関係について、両者の対立を描いた映画は多い。この映画は人が絶滅し、人工知能が家族と社会を持つ、未来の地球を描いている。人工知能(AI, synthetics)たちは人間のように、家族、仕事、家族、仕事という生活を繰り返し行っている。なお邦題は『エクスティンクション 地球奪還』である。センスの悪さに仰天したので、この邦題は無視することにした。
なおSurrogates (2009)が描く未来像とにている。



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   La La Land Lucy





エンドオブホワイトハウス Olympus Has Fallen

 Olympus Has Fallen (2013)   2013年公開の米映画。北朝鮮?のテロリストによりホワイトハウスが襲撃され、襲撃によりホワイトハウスが陥落し破壊されるという内容。韓国の首相に随行する警備陣にテロリストが紛れ込み、この韓国首相も混乱の中あえなく殺害される。Olympusはこの映画のなかでは、ホワイトハウスを意味するコードネームになっている。

movie clips


 テロリストの要求は、韓国からの米軍の撤退、日本海からの米艦隊の撤退。大統領がテロリスクに捕縛され、命が危ない情況で、大統領代行を務める下院議長が、一旦はその要求を受け入れた場面で、これで韓国を失なったというフレーズが米高官から出てくる。
 という「あらすじ」なので、この映画が韓国でどのように鑑賞されたかが気になった。もちろん、テロリストによって、ホワイトハウスが簡単に制圧される展開には、それほど簡単に侵入され制圧されるはずはないと、多くの批判が出ている。ただこの映画は、北朝鮮という仮想敵国の存在を、米国民に意識させるには効果があったのではないか。
   北朝鮮がアメリカ本土にテロリストを送り込むという想定は一見奇抜だが、もしもそうしたことを北朝鮮が実行したら、即座に米国は対応できるだろうか。そうした問いをこの映画は投げかけた。なお北朝鮮の主張によれば、北朝鮮はすでに2012年12月に人工衛星を打ち上げ軌道に乗せることに成功しており、2017年9月に水爆実験にも成功している。
 この北朝鮮にどう向き合うべきか。トランプ大統領が対話路線を取り、キムジョンイルとシンガポールで対談したのは2018年6月12日のこと。さらに板門店で会談を重ねたのは2019年9月30日にことだった。

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Restoration Party Problem in Hyogo

兵庫県における「維新の会」の問題

 2025年1月18日、兵庫県で竹内英明元県議会議員が亡くなったあと、竹内英明元議員への中傷を行っていた立花孝志氏は、その根拠になる文書を、兵庫県県議会議員で維新の会に所属する岸口みのる氏から手渡しされたと「暴露」した。岸口氏は、百条委員会の副委員長という立場であるが、斎藤元彦知事を支持する立場からの言動が目立っていた人物。
 もともと維新の会は、斎藤元彦知事を擁立し実現した立役者。百条委員会でも、知事を擁護する立場から、委員会公開などの主張を繰り返していた。県議の増山誠氏も百条委員会メムバーであるが、維新の会に属して、百条委員会の内容を外部にリークするなどの行為を繰り返していたことが疑われている。兵庫県維新の会のこの二人の県議会議員は、結局、斎藤元彦氏のパワハラ問題で、斎藤元彦氏を追及することを避けて、百条委員会を内部で分裂させて、裏で斎藤元彦氏を支援する役割をしてきた疑いがある。
 ただ、立花氏の暴露によって、維新の会の岸口氏が虚偽の文書を流して、同僚議員を自死に追い込んだ張本人である構図が見えてきた。岸口氏は、立花氏と会った事実を認めたが、文書を渡したのは自分ではない、との主張を2月10日午後、展開。立花氏はこれを全面否定して、二人の主張は対立している。しかし仮に100%岸口氏の主張通りでも、岸口氏がその場にいて、文書提供を仲介したことは明らかになった。維新の会ー岸口氏はかぎりなく黒い:虚偽情報を拡散させて、同僚議員貶め、死に追いやった疑いが濃厚である。
 しかし死者がでてもなお、維新の会や斎藤元彦氏に信頼を寄せる兵庫県民が一定数存在し彼らの行動が問題を複雑化させてきた。ネット上には、岸口みのる氏や増山誠氏を肯定的に描いたものも散見される。よく、既得権益に挑戦していたのが斎藤元彦氏だという議論もあるが、そのことと、虚偽情報による個人攻撃によって、人を死に追い込むこととは、全く別次元の完全な犯罪であることを、兵庫県民はそろそろ理解するべきではないか。斎藤元彦氏の改革がなんであれ、人の死を生んだ段階でゲームセット、辞職すべきだった。
 ただ兵庫県の外から見ていると、ゲームが終わらなかった原因は、はっきりしている。斎藤元彦氏こそ、改革者で、それを妨げるのは旧勢力というストーリーを描く人がいて、現実に選挙でそのストーリーに多くの県民が踊ったことだ。そして斎藤氏は再選され、さらに死者が出た。兵庫県民は死人が増えて、なお目が覚めないようだ。であれば、私たちは兵庫県民を、腐敗臭の中に放っておくしかない。

   なお、維新の吉村洋文代表は2月10日午後の記者会見で、岸口みのる議員に関する疑惑について、事実関係を調査して公表する意向を示しているが、これは当然だろう。

兵庫県における過剰な個人攻撃

兵庫県における選挙選訴訟合戦


フィールド・オブ・ドリームズ Field of Dreams

 Field of Dreams (1989)

野球を題材にした映画だが舞台はアイオワの農場。主人公は農場経営に乗り出したばかり。トウモロコシ畑で作業していると「それを作れば彼がやってくる」という声が聞こえる。それというのは野球場field、そして彼というのはとっくに亡くなったShoeless Joeという伝説の野球選手だった。囲いこまれた農地をfieldというが、野球などスポーツをするための土地もfieldという。物語はそこから主人公と野球好きだった父との物語に移ってゆく。この映画は、伝統的スポーツとしての野球の話であり時を超えた和解の話でもある。主人公をKevin Costner、途中から主人公に加わる作家テレンス・マンをJames Earl Jonesが演じている。登場する球界を追われた野球選手たちが、主人公がつくったマウンドを見て問う。「ここは天国なのか」と「いやここはアイオワだ」と主人公は答える。「天国とはどういうところなのか」と主人公は問いかける。「天国とは夢が実現するところだ」と答えが返る。妻と娘が憩う姿を遠望して主人公は「確かにここは天国かもしれない」と述懐する。
Shoeless Joeは愛称で実名はJoe Jackson 1887-1951。大変優秀な成績を残した選手だったが、1919年の試合で八百長の疑いをもたれた。八百長を供述したとの話もあるが、強引な誘導があったのかもしれない。裁判では証拠不十分で無罪になった。しかし1921年にコミッショナーはJoeら8人全員を永久追放処分にした。映画でfieldに現れるのはこの選手たちだ。 
途中で入ってくる作家の名前はテレンス・マン、モデルはJDサリンジャー(J.D.Salinger 1919-2010)だとされる。学校の講堂でのテレンス・マンの本の禁書をめぐる議論は、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の禁書騒動をなぞったものとのこと。あるいはこのテレンスの本を巡る講堂でのやりとりは、追放処分になった選手たちへの同情と重なるのかもしれない。

Endingは感動的だがやや作為を残す。Pay it Forward (2000)のEndingを思い出した。しかしこれ以外にはないかもしれないのだが。









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