吉岡一族、そして岩本絹子による東京女子医大私物化
岩本絹子(78) 佐賀県唐津市出身。江戸川区で産婦人科を開業。葛西産婦人科(江戸川区東葛西6-8-6 2008/08のインタビューでは穏やかである。なぜ現在の化け物のような存在になってしまったのだろう。彼女を狂わせたのは一体なにだろう。)である。なお岩本の住所は港区とされる。
葛西産婦人科は事件に無関係ではなく、私物化事件全体に深く関係している。岩本に付き従って東京女子医大に入り込んだ一人は、葛西産婦人科の職員。多額の現金が葛西産婦人科で見つかっている。
今回2025年1月14日に、背任容疑で元東京女子医大理事長の岩本絹子逮捕に至った事件は、東京女子医大の新宿のキャンパス建設をめぐり実態のない業務に対し、岩本が建築士(68)に大学に1億1700万あまり払わせ、そこから3700万を現金で還流させた容疑である。
これとは別に足立区にの医療センターをめぐって、岩本は1億8000万あまりを同じ建築士に支払わせたので、ここからも還流があったと疑われている。
現在のところ、この1級建築士の名前は明らかになっていない。2024年8月の第三者報告書は建築アドバイザーに流れた報酬を3億円余りとしている。
岩本は姪(彩那 音 あやな おと 宝塚時代の芸名 なおその姉は彩輝なお あやき なお 元月組のトップスター)の主人が取締役を務める会社(ケネス&セルジオ 世田谷区下馬2-13-4)、つまり親族の会社にも大学から多額の資金を流出させた。秘書業務、経営統括業務支援などを名目に月額385万を流出させた。途中から甥を運転手にして月額66万の高給をさらに支払わせた。これらの姪や甥にとっては、やさしいおばさんになるのだろうが、世間的には親族の会社と大学に並外れた高給を支払う契約を結ばせ、大学の資金を流出させたことは公私混同といえる。
また岩本はこうした形で自身に忠誠を誓う人々で身の回りを固めたのだろう。ケネス&セルジオは、岩本の犯罪を支え、東京女子医大に巣食った癌だったのではないか。
2024年8月の第三者報告書はこの会社に流れた総額を3億8000万としている。
これまでの家宅捜索で現金1億5000万, 金塊2キロみつかる(なお1キロの金塊は2025年1月14日の相場は1492万円、つまり約1500万円。2キロなら約3000万円の価値がある。)また別の日の捜査では現金5000万あまりみつかっている。
今回の事件で私が、注目したのはまずはなぜこの程度のレベルの人がトップに立てたのかという、大学のガバナンスの在り方、また、大規模病院をもつ医療系大学のガバナンスの在り方、である。長期間このような人が君臨出来た理由は気になる。彼女の執行部を支えた旧学長などの罪は極めて深い。元をただすと創業一族の吉岡一族による大学私物化に遠因がある。まずは遠因となった、吉岡一族の経営への関与を徹底して排除することが必要ではないだろうか。
東京女子医大元トップを背任容疑で逮捕 TBS News Dig 2025/01/14
東京女子医大元理事長背任事件 NHK 2025/01/14
女帝岩本絹子の人物像 FNN 2025/01/13
2025/01/13 岩本絹子を背任容疑で逮捕
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要約版①
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女子医大の闇 内部資料入手 岩澤倫彦 文春オンライン2022/07/19
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2019 岩本絹子が大学理事長就任 女子医大を私物化
経営責任認めない吉岡一族の暴走 FACTA 2015/07
経営責任認めない吉岡俊正理事長、岩本絹子副理事長
2014 至誠会代表理事であった岩本絹子が大学の副理事長に就任
岩本は経営統括室を設置して不正を進めた。
理事長は一族の吉岡俊正 岩本絹子の不正に歯止めかけず
他方、吉岡は学長を解任して学長兼務し大学支配を強める
2013 創業一族の吉岡俊正が理事長就任
2010 創業一族の吉岡俊正が副理事長に就任