Major Writings of Masami Saito

斎藤正美(さいとう まさみ)氏の著述目録。東京都立大学で学び、北見工業大学を経て政治経済研究所の業務執行理事、主任研究員。同姓同名者がいる他、名前の正美が同じで斎藤の字の異なる人(斉藤,齊藤,齋藤)がいる。

論説 資本主義的生産様式における労働様式から社会主義的生産様式における活動様式への展開 政経研究 112   2019/06   37-45

論説 社会主義社会の物質的基礎とコンピュータとのかかわり 政経研究 111   2018/12   1-4

論説 「様式」分析による生産様式概念へのアプローチ 政経研究 103   2014/12   42-56

論説 技術の内的発達法則における「機能と方式の矛盾」と「動力と制御の矛盾」の相互関係:「動力と制御の矛盾」論の適用範囲 政経研究 101   2013/12   71-85

寄稿 大学における非常勤講師の状態と労働組合 政経研究 93  2009/11  1-4

論説 紡績技術における内的発達の論理 季刊経済理論 45(1)   2008/04    65-75

論説 通信技術における内的発達法則の探究 政経研究 89   2007/11    68-79

寄稿 大学にしのびよる偽装請負 政経研究 87 2006/11  1-3

論説 船舶技術における内的発達法則ー「労働における動力と制御の矛盾」の貫徹 季刊経済理論 42(1)   2005/04   55-64  

論説 「労働における動力と制御の矛盾」論の深化―石谷清幹氏のボイラー発達史の補完 政経研究 83    2004/11   99-110  

論説 道具の発展と前資本主義的生産様式の区別ー中村義信による中村静治著「生産様式の理論」批判の諸問題 政経研究 78   2002/05  116-133

論説 金子甫によるマルクス国際価値論批判と比較生産費説の「拡張」 經濟と経済学(都立大学) 96   2002/02   47-73

論説 オートメーションと生産様式の移行:世界経済における中小零細企業の進化 日本大学経済学部経済科学研究所紀要 30   2001/03   39-63

論説「価値並びに生産価格の均衡式」の下向分析―井上英雄氏の批判に答えて 政経研究 69  1997/11  175-182

論説 生産価格を集計量で表すことの限界についてー井上英雄氏の「価値並びに生産価格の均衡式」を素材に 政経研究 67   1996/11  109-118

論説 インフレーションとマクロ経済政策―メキシコにおける82,87年インフレーションメカニズムの差異について 政経研究 66 1996/03  30-37

論説 メキシコ経済の「自由化」とNAFTA 經濟「自由化」政策と国民生活への影響 經濟と経済学 74   1993/09  53-77

論説 価値―生産価格体系にける「労働の比重」の貫徹形態ー国際価値論の若干の整理 經濟と経済学 71   1992/03    131-141

論説 世界市場における総労働の不完全性ー国際価値論における価値実体について 經濟と経済学 69  1991/12    45-64

論説 労働生産性・平均的生産性・国民的生産性ー国際価値論における平均的生産性の概念について 經濟と経済学 68   1991/02   35-55

Major Writings of Hitoshi Takagi

 高木仁 1931-2014(たかぎ ひとし)氏の著述目録。2002年に明治大学を退職。1991年以降で試作した。同姓同名者あり。

論説 日米金融制度の異同 金融構造研究 29 2007/05    32-36

論説 日米間金融制度の異同 証券経済研究 56 2006/12   1-29

単著 アメリカの金融制度:比較社会文化による問題接近をめざして 改訂版 東洋経済出版社 2006/06

論説 アメリカにおける金融制度の歴史的展開 明治大学社会科学研究所紀要 42(1) 2003/10  191-203

共編著 黒田晁生・渡部良夫と共編著 金融市場の構造変化と金融機関行動 東洋経済新報社 2001/03

単著 アメリカ金融制度改革の長期的展望 原書房 2001/03

共著 金融持株会社研究会編 日本の金融持株会社 日本証券経済研究所 2001/03
         担当 第1章 金融持株会社と金融再編成

論説 21世紀のリージョナルバンキング Regional banking 51(1)  2001/01  6-11

学会報告 「アメリカにおける連邦預金保険制度の成立-1933年銀行法による金融制度改革の一側面」金融学会2000年度秋季大会2000/11/04 予定討論が戸田壮一

論説 アメリカにおける連邦預金保険制度の成立ー1933年銀行法による金融制度改革の一側面  証券経済研究 28  2000/11  111-136

共著 宇沢弘文・花崎正晴編 金融システムの経済学:社会的共通資本の視点から 東京大学出版会 2000/11

書評 由里宗之 米国のコミュニティ銀行ー銀行再編下で存続する小銀行 証券経済研究 26 2000/07  137-144

論説 アメリカの1999年金融制度改革 Regional banking 50(5)  2000/05 10-15

論説 一勧/富士/興銀の金融再編計画への一理解 金融構造研究 22  2000/05  60-64

共著 高月昭年と共著 入門 日本の金融機関 東洋経済新報社 2000/04

論説 米国1999年金融制度改革の意義と問題点 日本経済研究センター会報 840 2000/02/15  24-27

論説 アメリカ1999年金融制度改革法 金融 635   2000/02 2-18

論説 グラス=スティーガル法、66年ぶりに改正 地銀協月報 474  1999/12  18-21

論説 総合金融サービス産業の方向を探るアメリカの金融制度改革法案 地銀協月報 472  1999/10  2-7

論説 1999年アメリカ金融法案の行方ー小さくなったグラス=スティーガル法改正の意義 月刊金融ジャーナル 40(6)  1999/06 93-96

論説 純粋銀行/資産運用銀行制度の構想ー金融システムの安全性確保を目指す新種預金の創設 明大商学論叢 81(3-4)  1999/03  289-304 

共著 黒田晁生・渡辺良夫と共著 金融システムの国際比較 東洋経済新報社 1999/03
   金融システムの国際比較分析 学内報告文書

論説 わが国の金融持ち株会社構想 金融構造研究 20   1998/05 54-59

共著 グラス=スティーガル法研究会編 業際問題を越えて 日米金融制度改革の研究 日本証券経済研究所 1998/01
         担当 第1章 業際問題と金融持株会社

論説 日本版ビッグバンへ向けてー信用創造付きナロウ・バンキングの構想 月刊金融ジャーナル 38(3)   1997/03   81-86

論説 わが国の金融持ち株会社構想 明大商学論叢 79(3-4)  1997/02  1-24

論説 グラス=スティーガル法改正の政治経済学 金融構造研究 18 1996/05 1-12

論説 アメリカ金融制度の歴史的展開 明治大学社会科学研究所紀要 34(1)  1995/10  145-154
論説 1991年金融制度改革法の成立過程-アメリカ金融システム安定化への模索 証券研究 113   1995/10   1-48
論説 アメリカ銀行産業衰退論の研究 金融経済研究 9 1995/07

紹介 カウフマン=モート 銀行業は衰退産業か 一つの歴史的見通し 明大商学論叢 77(3-4)  1995/02   17-44

紹介 D.C.ウィーロック 銀行産業は衰退中か? 一つの歴史的見通しからみた最近の傾向と将来の予測 明大商学論叢 77(2)   1994/12   99-128

学位 アメリカ金融制度改革の長期的展望:1930年代から1990年代へわたる金融機関市場の一側面 明治大学博士(商学)1994/07/25

論説 アメリカ金融機関市場の長期的観察 資金循環勘定に基づく1945年から1992年へ亘市場分析 明大商学論叢 76(3) 1994/03 29-50

論説 アメリカ合衆国における銀行・証券分離問題 明治大学社会科学研究所年報 33  1993/07  53

論説 アメリカ合衆国の信用組合産業 明治大学社会科学研究所紀要 31(1) 1992/10 63-83

共訳 ジェラルド・C.フィッシャー著 現代の銀行持株会社:アメリカにおける発展、規制、成果 東洋経済新報社 1992/09

論説 アメリカ貯蓄金融機関産業の危機問題ー1970年代からFIRREEA制定時(1989年)までにおける業界と規制枠組みの変化 明大商学論叢 74(3-4)  1992/03 85-112

論説 1993年銀行法と銀行持株会社規制ーアメリカにおけるファイアウオールの考え方の原点 証券研究 96 1991/07 41-95

論説 アメリカ合衆国における銀行破綻とその処理 明治大学社会科学研究所年報 29(2)  1991/03   269-280

共訳 立脇和夫ほかと共訳 アービン・H. スプレーグ著 銀行破綻から緊急救済へ 連邦預金保険公社理事会元議長の証言 東洋経済新報社 1987/12


Concussion

フットボール(ラグビー)による脳損傷リスク 

 たまたまConcussionという2015年の米映画をみた。Concussionは脳震盪という意味。映画はフットボールによって脳が損傷する可能性を指摘した解剖医の競技団体(NFL)との戦いの話であった。米国ではフットボール(英国ではラグビー)ではしばしば、生涯にわたり後遺症が残るような大けがをすることが知られているが、激しいぶつかり合いの繰り返しやタックルで、脳が損傷を受けるとの指摘は、想像できることだけに衝撃的だ。なぜ衝撃的かと言えば、激しくぶつかることが競技の見せ場になっており、そこに問題があるという指摘、脳に不可逆的ダメージを与えるという指摘は、フットボール(ラグビー)は禁止すべきだという指摘と同じであるからだ。問題は脳震盪を起こした直後だけではなく、脳が慢性的にダメージを受けていること(CTE:chronic traumatic encephalopathy 慢性外傷性脳症)が、かなり時間が経ってから精神障害が現われて判明することが多いことも悲劇的だ。プロ選手のように長期間競技を行った者だけでなく、若いときにごく短期間競技しただけでも、ダメージの悪影響は一生涯に及ぶ。つまり脳が受ける打撃による損傷の影響は不可逆的で、極めて高い確率でその人とその家族の人生を壊滅的に破壊する。
 私自身の考えは、このような残酷な「スポーツ」はそもそも禁止されるべきだというものだ。多分競技団体とか競技者の中には、さらにフットボール(ラグビー)ファンの中には、反対の意見もあるだろう。しかし、生涯にわたり影響がある、脳に損傷を与えるような競技は「スポーツ」の名に値しない。と思って調べて見ると、海外では多数の訴訟が起きていることがわかる。
 他方でこの問題に関連して、医学者でないトレーナーが、トレーニングによって損傷を避けられるからとトレーニングの重要性を強調する文章を発表したり、競技団体が、脳震盪の事故のあとについて、事故の影響は一般化できないので、競技者のプレイする権利について配慮すべきだといった指摘を、事故後の指針に書き込んでいる。しかしトレーニングによってリスクを低下させるとか、本人が事故の後も競技を続けたいと言っているといった指摘は、一生涯に渡る脳損傷のリスクという深刻な問題とはとても比較できない。本来はそもそも出すべき論点ではない。
 フットボール(ラグビー)と同様の印象が強いのは、ボクシングという競技だ。あれもスポーツというが、実態は殴り合って相手の体に損傷を与えるものにみえ、しばしば脳震盪を起こして倒れる姿が記憶に残る。ボクシングの場合についての脳震盪リスクはすでによく知られている。
 すべてのスポーツには肉体的負荷が付き物であり、行えばリスクは伴うものであり、リスクを避けていては競い合いが成り立たないという理屈も分かる。さらに危険を承知して本人が競技を望む場合はどうかという立論も分からないではない。だから意見は分かれるところだが、私自身は、誰であれこうした生涯にわたる不可逆的なリスクを取らせることには反対だし、これらの危険なスポーツの存在に反対だ。私自身の考えは、このような人の一生を破壊する「スポーツ」はそもそも禁止されるべきだというものだ。
 フットボール(ラグビー)やボクシングで、興奮する人もいるだろう。ただ、人が人を傷つける場面が見世物になっていることは否定しがたい。私自身は、人が人を傷つける姿を見ることが娯楽になっていることを見ていて痛々しいと感じる。

 子供のラグビー認めるのは児童虐待 英研究 CNN 2024/02/03
   Risk of degenerative brain disease CTE increases with longer rugby careers, University of Glasgow 2023/10/24 
   Risk fo chronic traumatic encephalopathy in rugby unions associated with length of playing career, Acta Neuropathplogica, 2023/10/04
 コンタクトスポーツによる脳損傷リスク WIRED 2023/10/03
   Head injuries: Nearly 300 rugby players suing over brain damage, BBC 2023/08/31
  How football raises the risk for chronic traumatic encephalopathy, National Institute of Health 2023/07/11 
   New BU study finds tacke football at young age raises risk for brain decline later, The Brink, 2023/03/06
   Risk of brain disordes more than twice as high rugby players, Cosmos Magazie, 2022/10/05
 40代で認知症も 元ラグビー選手100人以上が訴え SAKISIRU 2022/07/27
 頭部損傷の元ラグビー選手Gが統括団体提訴 AFP    2022/07/25
   What to know about CTE in football, The New York Times, 2022/07/05 
 ラグビー選手 1シーズンでも脳に悪影響 NewsWeek日本版 2021/09/15
 接触型スポーツと脳疾患発症リスクAERA dot. 2020/02/03  
 タックルが原因で死亡 8ケ月で4人 仏学生 AFP    2019/01/08
   高校生ラグビー選手における脳震盪受傷リスク 早稲田大学卒論 2013

   autism   Baumol's cost disease   bulimia   bullshit job capital flight 
      China as a dystopia  choke point   coffee and urinary stone  concussion 
  dementia   digital Leninism   hysteresis inclusive marketing 
  infection disease interstitial pneumonia  job type employment  
  market Leninism   menopause  osteoarthritis  peer pressure
      presbyopia  schizophrenia subarachnoid hemorrhage 
  US-China decoupling Z-generation  



 

 





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Profile of Masaki Ina

稲正樹(いな まさき)  稲正樹 wikipedia 1949年生まれ 1973年北海道大学法学部卒 1977年北海道大学大学院法学研究科中退 1994年に北海道大学にて博士号授与。法学博士。 インド憲法の研究:アジア比較憲法論序説 北海道大学博士(法学)乙第4443号 1994...

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