bulimia 過食症

 bulimia
  飲食に関わる言葉。まずブリミアは過食症のこと。反対は拒食症アノレキシアanorexiaである。拒食症は肥満オウビサティobesityを避けようとして起きることがある。
 食べるものについて。菜食主義者ベジタリアンvegetarian。菜食主義者のうち、玉子や乳製品迄取らない徹底した人をビーガンveganという。
 こうした菜食主義には宗教的理由の場合や、病気による場合もある。ここで病気というのは食物アレルギーfood allergyのこと。特定のたんぱく質にアレルギー反応protein allergyがでて、嘔吐、下痢などの症状がでる。原因となりやすいものに、卵、牛乳、大豆などがしばしば上げられる。
   近年、お酒を飲めるけれど敢えて飲まないソバーキュリアスsobercuriousというライフスタイルが注目されている。これはアルコール依存症alcoholismの対極にあるもの。
   節制templanceは過剰な飲食を慎むこと。templance movementは禁酒運動のことを指す。また禁酒主義者をteetotalerという。ソバーキュリアスsobercuriousは、敢えて飲まないのだから禁酒主義とは違うものなのだろう。ソバーキュリアスには、日本では高齢化や心身ともに健康でいること=being healthy, well beingへの関心の増加が関係しているように感じる。こうした観点からすれば、過度な飲酒は不健全としか表現のしようがない。酒造メーカーや飲食店は高価なノンアルコール飲料を増やせばいいが、国税庁は酒税の喪失に困っているのかもしれない。



パッセンジャー Passengers

 Passengers  2016年

2016年に公開された映画。評価は割れているが、興行的には大成功となっている。以下のあらすじはPassengers Wikipediaによる。

舞台は惑星planet Homestead Ⅱに向かう宇宙船の中。人類は地球を離れて惑星に居住を始めている。しかしその片道は120年。そこで人々は到着直前までポッドのなかで冬眠している。この宇宙船には5000人の乗客と258名の乗務員が乗船している。ところが小惑星との衝突asteroid collisionによる事故により、乗客のJim Preston(Chris Pratt)は途中の30年のところで冬眠から解除されてしまう。Prestonは到着まで90年あるのに、冬眠に戻れないこと、誰も助けに現れないことを知り絶望する。それでもPrestonは1年あまり孤独に耐えるが、ついにAurora Lane(Jennifer Lawrence)を起こしてしまう。二人はやがて打ち解けるが、ふとしたことでLaneはPrestonが冬眠から起こしたことを知り激怒する。そこに一等航海士(deck chief officer:船長captainを補佐して船を統括する人のことDCO)であるGus Mancuso(Laurence Fishburne)も冬眠から起こされたとして登場する。ちょうどそのとき、宇宙船では一時、重力を失うという深刻な事故が起きる。Gusは、Prestonが起きた原因は、その時に小惑星との衝突で宇宙船が重大な被害を受けたことにあること、それ以来、宇宙船が多くのトラブルを抱えていると判断する。しかしポッドの長期間不調の影響で、自身が瀕死の状態(全体として壊死状態pansystemic necrosis)にあるとの診断も受ける。GusはPrestonとLaneの二人に5000人の乗客のために、協力して宇宙船の不調の原因を調べて修復することを頼んで亡くなってしまう。そこで二人はGusから与えられた権限を使い、宇宙船の心臓部へと向かう。



Passengersを見て感じたのは、最初の想定から出発していろいろな展開が可能であるのに、この作品の終わり方はいいのかどうか。以下の最後にfan made endingを置くがこの終わり方の方が印象が深くなる。では、この作品が、興行的に成功したのはなぜだろう。それはendingを含め、単純さであろう。しかし映画としては、あるいは作品としては印象が浅くなる。ということではないだろうか。




fan made alternate ending scene


   La La Land Lucy



ミッドナイトスカイ The Midnight Sky

 The Midnight Sky, Netflix, 2020年

破局的な核戦争後、南極に一人残った科学者Augustine Lofthouse(George Clooney)が主人公。彼は重病を抱えて、血液透析(hemodialysis:HD)をして過ごしている。研究一筋の彼には別れた女性との間に娘がいた。南極の基地に一人残されて暫くして、彼は少女を見つける。少女はしゃべらず、絵を描いて自分はアイリスだと名乗った。やがて汚染は進行し、基地の外も安全とは言えなくなったころ、地球への帰還を目指している宇宙船(the interplanetary craft Aether)があった。木星の惑星(K-23)の一つを探査して、居住可能性を確認して帰還の途次にあった。しかし地球はすで汚染されており、帰還は自殺行為だった。帰還を阻止すべく老科学者は少女を連れて、より性能の良い通信施設を目指して基地を困難な旅に出発するのであった。


私はこの映画をとても気に入ったのだが、映画評を見ると平均値は低くなっている。派手なアクション、爆発、カーチェイスなどを期待する人にとっては、物足らないのだろう。また確かに帰還できないことについてのAetherの側に葛藤がないことなどendingには私も少し不満がある。原作はLily Brooks=Dalton(1987-)が 2016年に発表した小説Good Morning, Midnightである。映画のあらすじは、Wikipediaのものを掲載しておく(The Midnight Sky, Wikipedia)ので参照されたい。
 

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Profile of Masaki Ina

稲正樹(いな まさき)  稲正樹 wikipedia 1949年生まれ 1973年北海道大学法学部卒 1977年北海道大学大学院法学研究科中退 1994年に北海道大学にて博士号授与。法学博士。 インド憲法の研究:アジア比較憲法論序説 北海道大学博士(法学)乙第4443号 1994...

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